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研修医、木古内で学ぶ。

■はじめに

皆さん初めまして、市立函館病院研修医の竹内蓮と申します。この度は地域研修で一カ月お世話になりました。まずはご指導いただいた先生方、コメディカルの皆様、訪問診療などでお邪魔させていただいた地域の皆様に感謝を申し上げます。

ホームページで研修医のコーナーを設けていただけるということで、この場をお借りして木古内町での研修を振り返りたいと思います。僕は八雲町出身で道南の医療に貢献する、かつ研修医として幅広い経験ができる点で市立函館病院の研修医として働くことを選びました。

今回地域研修で木古内町を選んだのも道南の地域医療を自分の目で見て、肌で感じたいという気持ちがありました。木古内国保病院では初の研修医受け入れということで緊張もありましたが、木古内町のきれいな海岸線の景色が地元の懐かしい風景と重なるところもありどこか懐かしい気持ちで、毎日の出勤が楽しかった記憶があります。

■研修について

日々の研修では本当に様々な経験を積ませていただきました。外来・病棟での診察や治療、訪問看護やリハビリテーションへの参加、産業医業務見学、救急車への同乗、警察署での健康教室などです。

・ある日の業務

  • 08:30 朝のカンファレンス
  • 09:00 病棟回診や検査結果の確認
  • 10:00~12:00 新患外来や救急車対応
  • 12:00~13:00 昼食
  • 13:00~16:30 救急車対応、訪問看護・リハ、透析シャント手術、指導医の業務に同行
  • 16:30~17:00 吉田院長とその日の振り返り、治療方針の相談
  • *その他週一回の夜間当直、発熱外来など

僕は大きく2つの目標をもって地域研修に臨みました。

  1. 一般外来を経験すること
  2. とにかく毎日患者さんとお話しすること

患者さんにとって病院と言えば外来がなじみ深いものと思いますが、実は研修医にとってはとても難しいものです。限られた時間で個人のニーズに合った医療を数多くの患者に提供しなくてはならないからです。

そんな中、知らない若い研修医が長々と問診して「今日は大丈夫なので入院せず帰りましょう」なんて言ってしまうと、患者さんは「なんだかなぁ〜」という気持ちになると思います。それでも1か月間外来を経験できたことで、たくさんの学びを得ることができました。

2つ目の目標は、自分自身への戒めでもあります。昨年は医師になりたてで知識をつけることに焦り、患者さんとの会話や雑談が疎かになっていました。そこで今回は毎日一人でも患者さんに声をかけ、体調のことだけでなく天気や家族の話など、ささいなことでも話すように心がけました。

患者さんが笑顔で応じてくださったこと、感謝の言葉をいただけたことがとても嬉しく、信頼関係やモチベーションにつながったと実感しています。

■おわりに

地域研修について少しでも知っていただけたでしょうか?

話は変わりますが、皆さんは「まどか26歳、研修医やってます!」というドラマをご存じですか?僕も最初は茶化すような気持ちで見ていましたが、あるシーンで指導医が主人公に言った「研修医はお客様だから」という言葉が心に刺さりました。

確かに僕たちは最終責任を負うことは少なく、ローテーションで移動する存在です。しかしその言葉を聞いて、先生方にとっては負担でもあること、自分は“学ばせてもらっている”という立場だと改めて認識しました。

それ以来、少しでも先生の力になれるよう、周囲に役立つ存在でいようと意識するようになりました。まだまだ未熟ではありますが、この研修で得た経験と感謝の気持ちは一生の財産です。

最後に、、、

木古内町最高!!!!!

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